充填材硫酸ナトリウム顆粒の水中浸漬2ヶ月間の試験観察

2025年1月13日、当社では「PEフィルムと複合フィルムの製造に充填材硫酸ナトリウムを添加することでコスト最適化が可能か」をテーマとした専門的な説明を実施し、1月9日に硫酸ナトリウム顆粒を水に浸漬しました。この実験は現在も継続中です。本日は3月10日です。では、実験で生じた変化を一緒に観察しましょう。

水に浸漬しても明らかな変化が見られないポリエチレンと対比すると、硫酸ナトリウムを浸漬した液体は赤色に変色し、カップの壁面に析出した粉末が付着し、硫酸ナトリウム顆粒が小さくなっています。

この現象は、硫酸ナトリウムが水に溶けやすい性質を証明しています。硫酸ナトリウムを充填材として添加したPEフィルムは、高湿度環境や長期保管時に、フィルム内の硫酸ナトリウムが表面へ移動し析出する。プリント基板の包装においては、これらの析出物が精密部品に付着し、故障のリスクを引き起こす可能性がある。食品や医薬品包装分野では、析出物が食品や医薬品の内容物に残留し、人体健康に影響を与える可能性がある。

本実験は、包装分野において硫酸ナトリウムが軽視できない潜在的なリスクを有することを明らかにしました。特に回路基板、食品、医薬品包装への影響は顕著です。このため、業界は充填材の選択において慎重に検討し、硫酸ナトリウムなどの充填材を使用しないよう呼びかけます。お客様各位には、硫酸ナトリウムや硫酸バリウムなどの充填材を禁止使用材料リストに追加し、調達コストが優れ、品質が保証された100%ポリエチレン製のPEフィルムや複合フィルムを採用することを推奨します。